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2022.07.11

グリットブラストとサンドブラストの比較 / 1種ケレン 羽根車の錆落とし

製品情報に新しくYouTube動画を追加しました。

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 【仕組み公開】グリットブラストとサンドブラストの比較

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グリットブラストとサンドブラストの仕上がりなどを比較するついでに、ブラスト設備の仕組みを紹介します!

 

【ブラスト加工について】

ブラストとは粒状の金属などを対象物にぶつける事で加工する、表面処理方法のひとつです。

ぶつけられた対象物は表面の汚れや錆びが綺麗に落とされ、凸凹になります。

綺麗になり更に凸凹で表面積が増加したところに塗装を行う事で、通常より長持ちさせることが可能になります。

 

【グリットとサンドの基本】

グリットブラストとサンドブラストの違いは基本的に射出する研削材の違いのみとなります。

グリットブラスト → 鉄の研削材

サンドブラスト → 非金属性の研削材(弊社ではフェロニッケルスラグ原料のもの)

ちなみにグリットはトゲトゲした鉄、サンドは珪砂(人体に影響を及ぼす可能性があり現在はあまり使用されていない)という風に研削材が何かで呼称が決まっている感じです。

 

【グリットとサンドの比較】

本編では長くなってしまうので、こちらで簡単に説明させてもらいます。 ※研削材の種類、サイズ、エアー圧などで異なりますので、弊社で使用している研削材の場合とします。

グリットは鉄の玉なのでサンドと比べると研削力があります(削る力が強い)。

よって作業効率も良いので、大きな製品や塗装やゴムなど表面に協力に付着したものでも剥離させる事が可能です。

でも当然マスキングが多い製品や柔らかい金属の加工に対しては強力すぎるため、サンドが推奨されます。

表面粗さも弊社場合グリットとサンドで異なります。 (サンドよりグリットの方が表面が粗い)

塗料によって推奨される表面粗さは異なりますので、塗装仕様によって施工方法を決める事もあります。

ただ粗い方が良いという訳でもありません。

またサンドは非金属性の研削材ですので、ステンレスやアルミなどの施工が出来るのも大きなメリットです。

グリットだと加工時、表面に微細な鉄粉が付着するのでステンレスが錆びるようになるので厳禁です。(もらい錆と言います)

加工対象物の大きさや材質、塗料など防錆処理の推奨表面粗さ、マスキングの量、製品用途などを考慮し使い分けております。

 

【ブラスト設備】

グリットブラスト・サンドブラスト どちらも自社製

幅6m×奥行10m×高さ3m

 


 

 【1種ケレン 】古くて錆びてるものを綺麗に!

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素地調整 1種ケレンのブラストで錆びたファンを綺麗にしていきます!

古くなって汚れているファンを綺麗にして再度利用したいとのご依頼です。

塗装はお客様で行われるとの事なので、今回は素地調整のみ行います。

これだけ錆びて真っ黒になった製品でもブラストなら完全に新品の状態まで綺麗にできます!

 

◎ファン(羽根車/インペラー/ランナー 英語:Impeller/Runner)

液体や気体が衝突することで回転する部品。 回転する事により流体を制御したり、エネルギーに変換させる事ができる。

◎素地調整(英語:Surface preparation)

下地処理の方法で「ケレン」とも呼ばれ塗装工事の前処理として、素地をより塗装に適した状態にする処理の事です。

素地のサビ・汚れ・劣化した塗膜など削るなどして除去、更に形成した凹凸によって塗料の付着性を大きく向上させます。

素地調整 規格表】 

 

素地調整は加工方法によって一種ケレン、二種ケレン、三種ケレンと3種類に分かれます。

今回行った一種ケレンはブラスト工法となってます。

ちなみに二種ケレンは電動工具(グラインダー等)、三種ケレンは手動工具 (スクレーパー等)を使用した方法です。